【Java】Switch Case文 vs. IF文:賢い使い分けの考え方

Java の Switch Case文 vs. IF文:賢い使い分けの考え方

プログラミングにおいて、条件分岐は処理の流れを制御するための重要な要素です。Java には、条件分岐を実現するための主要な構文として if 文と switch case 文が存在します。これらは似た目的を持ちますが、それぞれに得意とする状況があります。本記事では、これらの使い分けの考え方を解説し、より効率的で可読性の高いコードを書くための指針を提供します。

IF文:柔軟な条件分岐

if 文は、指定された条件式が真 (true) である場合に、特定のコードブロックを実行します。else ifelse を組み合わせることで、複数の条件に対応した分岐処理を記述できます。

Java の IF文の例:


int score = 85;

if (score >= 90) {
    System.out.println("評価:S");
} else if (score >= 80) {
    System.out.println("評価:A");
} else if (score >= 70) {
    System.out.println("評価:B");
} else {
    System.out.println("評価:C");
}

IF文の得意なこと

  • 複雑な条件: 複数の変数や演算子を組み合わせた複雑な条件式を記述できます。
  • 範囲指定: 値が特定の範囲内にあるかどうかを判定するのに適しています(例: x > 10 && x < 20)。
  • 型が混在する条件: 条件式の結果が真偽値 (boolean) であれば、どのような型の評価でも記述できます。

Switch Case文:明確な値による分岐

switch case 文は、一つの式の値を複数の定数値と比較し、一致する値の case ラベルに対応するコードブロックを実行します。default ラベルは、どの case にも一致しない場合に実行されるコードブロックを指定します。

Java の Switch Case文の例:


String dayOfWeek = "Monday";

switch (dayOfWeek) {
    case "Monday":
        System.out.println("週の始まりです。");
        break;
    case "Friday":
        System.out.println("週末が近づいています。");
        break;
    default:
        System.out.println("普通の平日です。");
        break;
}

Switch Case文の得意なこと

  • 特定の値との比較: 一つの変数が複数の明確な値のいずれかに一致するかどうかを判定するのに適しています。
  • 可読性の向上: 複数の値を比較する場合、if-else if の連鎖よりもコードが簡潔になり、可読性が高まります。
  • パフォーマンスの最適化 (場合による): コンパイラによっては、switch case 文をより効率的なジャンプテーブルなどに最適化できる場合があります(特に比較する値が多い場合)。

Java における Switch Case文の進化:Switch式の導入

Java 14 以降では、switch 式が導入され、値を返すことができたり、break の代わりに yield を使用して値を返したり、複数の case ラベルをカンマ区切りで記述できるなど、より簡潔な記述が可能になっています。


String dayOfWeek = "Monday";

String typeOfDay = switch (dayOfWeek) {
    case "Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday" -> "平日";
    case "Saturday", "Sunday" -> "週末";
    default -> "不明";
};
System.out.println(typeOfDay);

使い分けの考え方

if 文と switch case 文のどちらを使うべきか迷った場合は、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  1. 比較対象の値の数:

    • 比較する値が少数または複雑な条件の場合は if 文。
    • 比較する値が多数の明確な定数値の場合は switch case 文(または switch 式)。
  2. 条件の複雑さ:

    • 範囲指定、複数の変数を組み合わせた条件、型による条件分岐など、複雑な条件の場合は if 文。
    • 単一の変数の値による単純な比較の場合は switch case 文。
  3. 可読性:

    • 複数の else if が連なる場合は、switch case 文の方がコードの見通しが良くなることがあります。
    • 条件が複雑な場合は、if 文の方が条件式を直接的に記述できるため、理解しやすい場合があります。
  4. パフォーマンス (考慮すべきだが過信しない):

    • 一般的に、比較する値が多い switch case 文は、if-else if の連鎖よりも効率的な場合がありますが、最近のコンパイラif-else if も最適化するため、過度に気にする必要はありません。可読性を優先すべきです。

まとめ

if 文と switch case 文は、どちらも条件分岐を実現するための強力なツールです。それぞれの特性を理解し、状況に応じて適切な方を選択することで、より効率的で可読性の高いコードを書くことができます。Java 14 以降で導入された switch 式も活用することで、より洗練された条件分岐処理を記述できるようになるでしょう。

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