
余談
DockerにRedmineをインストールする方法を紹介します。 Dockerの環境がない方は以下で手順を紹介してますので、よろしければ読みにきて下さい。
Docker Composeを使う方法 (推奨)
Docker Composeを使うと、Redmineの動作に必要なデータベースなどの依存関係もまとめて管理できるため、非常に便利です。
1. Docker Composeのインストール:
まだDocker Composeをインストールしていない場合は、Docker Desktop for Windowsに含まれていますので、Docker Desktopがインストールされていれば特に何もする必要はありません。念のため、コマンドプロンプトまたはPowerShellで以下のコマンドを実行して確認してみてください。
docker-compose --version
バージョン情報が表示されればインストールは完了しています。
2. docker-compose.yml ファイルの作成:
Redmineとデータベースの設定を記述した docker-compose.yml ファイルを作成します。テキストエディタを開き、以下の内容を記述して docker-compose.yml という名前で保存してください。
version: '3.8' services: db: image: postgres:13-alpine environment: POSTGRES_USER: redmine POSTGRES_PASSWORD: redmine POSTGRES_DB: redmine volumes: - redmine_db_data:/var/lib/postgresql/data ports: - "5432:5432" # ← ホストのポート 5432 をコンテナのポート 5432 にマッピング redmine: image: redmine:latest depends_on: - db ports: - "3000:3000" environment: REDMINE_DB_POSTGRES: db # 3行目と同じ名前にする REDMINE_DB_DATABASE: redmine REDMINE_DB_USERNAME: redmine REDMINE_DB_PASSWORD: redmine TZ: Asia/Tokyo volumes: - redmine_data:/usr/src/redmine/files - ./plugins:/usr/src/redmine/plugins # プラグインディレクトリのマウント - ./themes:/usr/src/redmine/themes # テーマ用ボリュームのマウント volumes: redmine_db_data: redmine_data:
この設定ファイルの内容:
version: '3.8': Docker Composeのバージョンを指定します。services: 起動するコンテナの定義です。db: PostgreSQLデータベースのコンテナ定義です。image: postgres:13-alpine: 使用するPostgreSQLのDockerイメージを指定します (軽量なalpine版)。environment: PostgreSQLの環境変数を設定します (ユーザー名、パスワード、データベース名)。volumes: データベースのデータを永続化するためのボリュームを定義します (redmine_db_data).ports: ホストマシンのポート5432をコンテナのポート5432にマッピングします。これにより、ホストからlocalhost ポート:5432でa5m2などのツールでDBを操作できます。
redmine: Redmineアプリケーションのコンテナ定義です。image: redmine:latest: 最新のRedmine Dockerイメージを指定します。depends_on:dbコンテナが起動してからこのコンテナを起動するように依存関係を設定します。ports: ホストマシンのポート3000をコンテナのポート3000にマッピングします。これにより、ブラウザからhttp://localhost:3000でRedmineにアクセスできます。environment: Redmineがデータベースに接続するための環境変数を設定します。volumes: Redmineの添付ファイルなどを永続化するためのボリュームを定義します (redmine_data).
volumes: 定義したボリュームの名前 (redmine_db_data,redmine_data) を宣言します。
3. Redmineの起動:
docker-compose.yml ファイルを保存したディレクトリに移動し、コマンドプロンプトまたはPowerShellで以下のコマンドを実行します。
docker-compose up -d
-d オプションはバックグラウンドでコンテナを実行することを意味します。
4. Redmineへのアクセス:
しばらく待つとRedmineが起動します。Webブラウザを開き、http://localhost:3000 にアクセスしてください。Redmineのログイン画面が表示されます。
デフォルトのユーザー名とパスワードは以下の通りです。
- ユーザー名:
admin - パスワード:
admin
ログイン後、すぐにパスワードを変更することをお勧めします。
5. Redmineの停止:
Redmineを停止するには、docker-compose.yml ファイルがあるディレクトリで以下のコマンドを実行します。
docker-compose down
これにより、RedmineとPostgreSQLのコンテナが停止します。ボリュームに保存されたデータは保持されます。
Docker CLIを使う方法
Docker CLIのみを使ってRedmineをインストールすることも可能です。ただし、データベースの起動とRedmineの設定を個別に行う必要があります。
1. PostgreSQLコンテナの起動:
まず、Redmineが使用するPostgreSQLコンテナを起動します。
docker run --name redmine-db -e POSTGRES_USER=redmine -e POSTGRES_PASSWORD=redmine -e POSTGRES_DB=redmine -v redmine_db_data:/var/lib/postgresql/data -d postgres:13-alpine
2. Redmineコンテナの起動:
次に、Redmineコンテナを起動し、先ほど起動したPostgreSQLコンテナにリンクさせます。
docker run --name redmine -p 3000:3000 --link redmine-db:db -e REDMINE_DB_ADAPTER=postgresql -e REDMINE_DB_HOST=db -e REDMINE_DB_NAME=redmine -e REDMINE_DB_USER=redmine -e REDMINE_DB_PASSWORD=redmine -v redmine_data:/usr/src/redmine/files -d redmine:latest
3. Redmineへのアクセス:
Docker Composeを使う方法と同様に、Webブラウザで http://localhost:3000 にアクセスします。デフォルトのユーザー名とパスワードも同じです。
4. RedmineとPostgreSQLコンテナの停止:
それぞれのコンテナ名を指定して停止します。
docker stop redmine docker stop redmine-db
まとめ:
Docker Composeを使う方法は、設定ファイル一つでRedmineとその依存関係を管理できるため、より簡単で推奨される方法です。Docker CLIを使う方法は、個々のコンテナを手動で管理する必要がありますが、基本的なDockerの理解を深めるのに役立ちます。